建長寺の奥深く。大覚池と回春院
2019/05/19
建長寺の奥、池に囲まれた塔頭回春院。
鎌倉五山第一位建長寺の塔頭のひとつ。背後に手付かずの広大な裏山が寺域としてあり、朱垂木やぐら群や公暁悲劇の道などマニアックな見所も多いです。
鎌倉には珍しく湖畔のような趣きですが、このあたりはかつて地獄谷とよばれ刑場がありました。
建長寺創建の以前にこのあたりに心平寺というお寺があり本尊は刑場を見守る地蔵菩薩、建長寺の本尊の大きな地蔵菩薩はこの心平寺との縁があると言われています。
回春院のみどころ
山門
本堂前の「大覚池」には大亀がいるとの伝説があり、別名「亀池」ともいう。
大覚池
本堂前の「大覚池」には大亀がいるとの伝説があり、別名「亀池」ともいう。
本堂
大覚池より臨む本堂。
御朱印
観光客もほとんどこない回春院ですが、御朱印を頂戴することは可能なようです。
奥の谷戸
奥はたんぼになり行き止まりの標識がありますが、この谷のどこかにかつての伽羅陀山心平寺があったのでしょう。
西御門方面への道
回春院から西御門付近の四辻を経て、天園ハイキングコースの十王岩付近までハイキングが可能な山道があります。観光客が歩くような道ではありませんが、大覚池ほとりの標識を西御門方面に歩いていきましょう。公暁悲劇の道「四辻」を経て天園ハイキングコースへつながるマニアックな散策コースです。
朱垂木やぐら群
回春院の裏山は十王岩へと通じ、約50穴からなる朱垂木やぐら群がある。
回春院から天園ハイキングコースへ
回春院から、天園ハイキングコースの十王岩付近までハイキングが可能な山道があります。
1219年(承久元年)、公暁(くぎょう)が鶴岡八幡宮の銀杏の影から鎌倉幕府3代将軍源実朝を暗殺し、逃走の途中で殺されたといわれる四辻(公暁悲劇の道)などを含むかなりかなりマニアックな道です。このコースはガイドブックに載っているようなものでなく、整備状態もよろしくありませんので、散策される方はお気をつけてください。
回春院とは(回春院の歴史)
回春院(かいしゅんいん)は、建長寺第二十一世玉山徳旋(ぎょくさんとくせん)の塔所。退院後の塔所として創立されました。
回春院(建長寺)の案内図
回春院へのアクセス
建長寺に入り、半僧坊方面に徒歩10分程度。
建長寺の奥、半僧坊へ向かう参道を途中から右に折れしばらく進んだところにあります。
回春院について
- 所在地: 鎌倉市山ノ内67
- 北鎌倉から徒歩30分
- 拝観料:建長寺内にあるため建長寺の拝観料300円が必要です。
- 駐車場:建長寺に有り20台(一時間600円)
- 山号:幽谷山
- 宗派:建長寺塔頭
- 本尊:文殊菩薩
〜週末、お出かけ。鎌倉トリップ。〜