【散策記】あじさいの極楽寺・長谷へ。
2019/05/25
2014年6月8日、少し早いですがあじさい(紫陽花)を見るために成就院へ向かいます。
この散策の概要
- 散策したコース:江ノ電極楽寺駅下車、成就院、鎌倉大仏
- 散策した日:2014年6月8日、所要時間:約1.5時間
- 長谷エリアのあじさい。初心者向け
6月の鎌倉はあじさいの季節。まさに鎌倉のハイシーズンですが、年によって若干あじさいのピークは異なります。また同じ鎌倉といっても海沿いのエリア(長谷)と山方面のエリア(北鎌倉など)はピークの時差があります。
時期的には少々早かったのですがスケジュールの関係上、長谷まであじさい詣でに足をのばすことにしました。
極楽寺へ
朝9時30分鎌倉駅。休日のこの時間に鎌倉にいることは何よりも幸せを感じます。
あじさいのピークには少し早いのと、天気予報はあいにく雨のためか、ハイシーズン6月の鎌倉としては空いています。江の電もスムーズに乗れそうでしたので、そのまま江の電に乗り込み極楽寺へ向かいます。
極楽寺駅は今や鎌倉の中で最も旬なスポット。ドラマ「最後からに番目の恋」の舞台になっているからです。このため最近はかなりの混み具合のようですが、天気がよろしくないためか観光客もちらほら。
この極楽寺という駅はとても絵になる駅です。東京に比較的近い土地でこれほど鄙びた駅は極楽寺駅を除いてはないでしょう。鎌倉の魅力はこういう細かな鄙にあるようです。
ドラマ「最後からに番目の恋」で注目の極楽寺駅。その鄙びた佇まいは常に人気があります。
古戦場、極楽寺坂
成就院はちょうど江の電長谷駅と極楽寺駅の中間に位置しています。この中間には山があり江の電はこの山をトンネルで抜けるのですが、その山の成就院があります。そのため成就院からは由比ヶ浜を見下ろすことができ、この由比ヶ浜を見下ろす回廊にアジサイが植えられているため、なんとも言えない美しい景色を作り出すのです。山間部に位置する北鎌倉にはない開放的なあじさいスポットとして人気が出るのも頷けます。
さて極楽寺駅から成就院に向かうために山を貫くような坂道を上ります。この坂を「極楽寺坂切り通し」と言います。この坂は鎌倉幕府の倒幕時には大変な激戦地となりました。倒幕軍は当然京都方面から大挙して押し寄せるのですが、三方を山に囲まれた鎌倉は進入路が自然と制限されます。この極楽寺坂は京都方面からの進入路のひとつで鎌倉幕府側としては最重要な防衛線となるわけです。この戦いで当時の成就院も戦火に焼かれたと言われています。
成就院のあじさい
成就院を極楽寺側から登っていきます。観光客もちらほらいる程度で6月の成就院としてはだいぶ空いています。極楽寺側から登ると山頂につくころに由比ケ浜を見下ろす絶景とあじさいの花々が幻想的な景色を作り出します。この山から見下ろす由比ケ浜が私はとても好きなのです。特に真夏、海水浴客の喧噪が微かに聞こえる誰もいない成就院に独り佇むとそれはまるで浄土から俗世を見下ろしている気分になるのです。ただし6月頃は逆で、由比ケ浜にはまだ海水浴客はいませんし、成就院はアジサイの観光客でごった返すのですが…
→あじさいと恋愛成就の寺。成就院
由比ケ浜を見下ろす人気のスポット。成就院あじさいの道
この日は5部咲き程度。見頃はちょうど一週間後の週末ですね。
長谷そして大仏へ
成就院のアジサイを満喫したあとは長谷エリアに降りていきます。時間はまだ10時過ぎ。雨模様ということもあり観光客もまばらです。
長谷の踏切と江の電。観光な皆さんはこれから出発というところ。雨曇りの予想なので観光客も少なめ。
長谷に到着し時間があるのでどら焼きで有名な「するがや」さんへ。普段はとても混んでいますがまだ誰もいない店内でゆるりとどら焼きアイスを堪能します。
ソフトクリームをどら焼きで包んで「どら焼きソフト」は安定の美味しさ。
そのまま大仏に向かい、霧雨の初夏の鎌倉を堪能したのでありました。
→鎌倉のシンボル。鎌倉大仏
天気は持ちこたえて、梅雨の曇りの空のもと、鎌倉大仏。
〜週末、お出かけ。鎌倉トリップ。〜