土紋装飾の如意輪観音。西御門の来迎寺
2021/05/08
鎌倉仏独特の特徴を伝える如意輪観音のお寺
西御門の閑静な住宅街にひっそりと佇むお寺。来迎寺。このお寺にはわざわざ訪れるだけの魅力があります。(2012年1月8日撮影)
来迎寺(西御門)のみどころ
来迎寺の如意輪観音半跏像
鎌倉で最も美しい仏像と言われる、如意輪観音
寺宝であり県の重要文化財。鎌倉時代を代表する名仏のひとつ。宋朝様式の典型である写実的な衣紋であるが、木像の上に粘土で装飾を施す「土紋」は年代を表す特に貴重なものです。もとは源頼朝の持仏堂である法華堂から移されたものだと言われてます。かつて由比ヶ浜の長者の娘が大鷲にさらわれて亡くなってしまいました。悲しんだ長者はこの如意輪観音に娘の遺骨を納めたと言われています。申し出ると昇殿して拝観することが可能です。(写真:公式ホームページより引用)
尚、鎌倉には三浦一族にゆかりのある来迎寺という同名のお寺が、材木座にありますのでお間違いなく。
来迎寺の本堂
本堂には本尊・阿弥陀如来坐像と南北朝時代の仏師・宅間浄宏の作と伝えられる地蔵菩薩像が安置されています。この地蔵菩薩像は近くにあった報恩寺(廃寺)の本尊でした。
来迎寺(西御門)へ続く階段
階段を上がると西御門の来迎寺。(2012年1月8日撮影)
太平寺跡
西御門の来迎寺が周辺は、鎌倉尼五山第一位の太平寺があったと言われています。現在は太平寺跡の碑が設置されています。(2012年1月8日撮影)
来迎寺(西御門)の草花
秋のイチョウなど
来迎寺(西御門)へのアクセス
所在地:鎌倉市西御門1-11-1
アクセス:鎌倉駅より 徒歩20分
駐車場:あり
来迎寺(西御門)について
- 拝観時間:午前10時~午後4時
- 拝観料:境内自由、本堂拝観料 200円
- 山号:満光山(まんこうざん)
- 宗派:時宗
- 創建:1293年(永仁元年)
- 開山:一向上人
- 本尊:阿弥陀如来
- 寺宝:木造如意輪観音、木造地蔵菩薩坐像
〜週末、お出かけ。鎌倉トリップ。〜