海蔵寺(水の寺)。謎多く美しき奥座敷のお寺
2020/11/28
鎌倉扇ヶ谷の奥深く、化粧坂の更に奥に佇み数多くの言い伝えがあるお寺。
薬師を胎内に納めた「啼薬師(なきやくし)」。桶の底が抜けたことで悟りを開いたという言い伝えのある「底抜けの井」。湧水がたまり涸れることがないという「十六の井」。謡曲「殺生石」で有名な開山の心昭空外(しんしょうくうがい)。
「水の寺」や「花の寺」とも呼ばれています。
「底抜けの井、十六の井など水に関わる伝説も多く「水の寺」と呼ばれています。
また梅や萩など四季を通じて花々が美しく「花の寺」とも言われています。
海蔵寺のみどころ
海蔵寺の象徴、赤い傘
海蔵寺のシンボル。赤い傘が印象的な海蔵寺。
海蔵寺山門
秋には紅葉が美しい、海蔵寺山門。
海蔵寺山門から本堂をのぞむ
山門を額縁に見立て、赤い傘が象徴的な海蔵寺のお庭と本堂を眺める。
海蔵寺の薬師堂
薬師堂。啼如来(なきやくし)として子供の幸せと守る仏として信仰があり、胎内に面が収められたとても珍しい薬師如来です。
美しい薬師如来が拝観できます。
夜な夜な子供の泣き声が聞こえるので地中を掘ると薬師の面がでてた胎内に収めたとう伝説があります。
なんと60年に一度開扉されるといいます。
海蔵寺の本堂
海蔵寺の本堂。本堂には入れませんが正面から眺めることができます。また縁側が開放されているので、裏手に回ってみましょう。
海蔵寺の本堂の額縁には力強い「海蔵寺」の文字。
海蔵寺の本堂は縁側に上がることができます。縁側からは岩をくり抜かれた鎌倉らしいやぐらがよく見えます。
海蔵寺の庭園(非公開)
本堂背後には池が配置された庭園が広がっていますが非公開です。
海蔵寺の庫裡(くり)
鎌倉を代表する庫裡建築が美しい茅葺きの庫裡(くり)。
十六の井
鎌倉時代の貴重な遺跡である十六の井。縦四つ、横四つ、合計十六個の穴が規則正しく並んでおり、水は枯れることが無いといいます。
底脱(そこぬけ)ノ井
北条時頼の外戚、安達泰盛(あだちやすもり)の娘である千代能(ちよのう)の詠に由来する底脱ノ井。
千代能が「千代能がいただく桶の底抜けて 水もたまらねば」と詠ったことに由来します。夕餉の水を汲みに来ると桶の底が抜けてしまって、この時に心の煩悩が解け、悟りの境地に至ったといわれています。
葛原岡ハイキングコースから見下ろす海蔵寺の屋根
山にまだらに咲く山桜の間から見える青い屋根は海藏寺の屋根です。葛原岡ハイキングコースから。
春の海蔵寺
海蔵寺の雪柳
ユキヤナギが特に美しい海藏寺。(2014年3月23日撮影)
(2016年4月2日撮影)
海蔵寺のみつまた
まだ寒さの残る境内を華やかに彩るミツマタ。(2014年3月23日撮影)
海蔵寺の梅
海蔵寺の見事な枝垂れ梅(2014年3月23日撮影)
(2016年4月2日撮影)
秋。紅葉の海蔵寺
2019年の紅葉の海蔵寺。門前
秋の海藏寺の紅葉。10月後半なので撮影日はまだ紅葉には早いですが、少し色づいてきています。
(2019/10/20撮影)
紫苑(シオン)
秋の海藏寺の風物詩。見ごたえのあるシオン。
(2019/10/20撮影)
紫苑(シオン)
天に向かって伸びる紫苑(シオン)が美しい。
(2013/10/13撮影)
海蔵寺へのアプローチはまるで紅葉のトンネル。
紅葉が美しい、海蔵寺山門へのアプローチ。
(2013/11/24撮影)
紅葉する海蔵寺の山門へ。
海蔵寺 秋の山門。
(2013/11/24撮影)
海蔵寺の本堂脇の金木犀(キンモクセイ)。とても秋らしい香りです。
(2019/10/20撮影)
鎌倉の紅葉のオススメは?
鎌倉の紅葉は、例年10月下旬から12月中旬頃までたのしむことができます。
こちらでは、鎌倉トリップ編集部が厳選する鎌倉の紅葉ベストポイントを毎年お届けしています♪
海蔵寺へのアクセス
- 鎌倉市扇ガ谷4-18-8
- アクセス:鎌倉駅西口より徒歩約20分
- 駐車場:有り
海蔵寺の駐車場
鎌倉には珍しい約20台の拝観者用駐車場。※山門から20mほど手前、左手です
海蔵寺について
- 拝観時間:9:30~16:00
- 拝観料:十六ノ井は100円
- 山号:扇谷山(せんこくざん)
- 宗派:臨済宗建長寺派
- 創建:1394年(応永元年)
- 開山:心昭空外
- 開基:上杉氏定
- 本尊:薬師如来
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