【鎌倉】鶴岡八幡宮。鎌倉の観光名所の代名詞
2024/02/16
オススメ度:
鎌倉の中心地。源氏、そして鎌倉武士の守護神社。
太鼓橋のほとりの河津桜。早咲きの河津桜を楽しむ。
鶴岡八幡宮の門前の風景。2024年の桜は例年より少し早い開花予想。河津桜は2月から楽しめます。桜のベストシーズンは3月下旬予想です。(2020年3月1日撮影)
言わずと知れた、初代鎌倉幕府将軍「源頼朝(みなもとのよりとも)」が崇敬した源氏の守護神。鎌倉散策に訪れる観光客がまず足を運ぶスポットです。舞殿の後ろの石段を登った先に見えるのが本宮です。
1180年(治承4)、源氏再興の旗上げをした源頼朝(みなもと の よりとも)は鎌倉に入ると由比ヶ浜辺の八幡宮を現在の地に遷し、1191年 (建久2年)には鎌倉幕府の宗社にふさわしく上下両宮の現在の姿に整え、鎌倉の町づくりの中心としました。
それ以来、「鎌倉八幡宮」と呼ばれ、鎌倉の象徴、源氏や鎌倉武士の守護神として、現在では大仏に並び鎌倉の中心的シンボルとして国の年間を通してたくさんの参拝者が訪れています。
境内は四季折々の花が咲き、季節の鎌倉を楽しめることで人気です。特に初詣の時期は関東有数の初詣スポットとしてたくさんの初詣客で賑ます。
▼ 鶴岡八幡宮へのアクセス
▼ 鶴岡八幡宮の境内案内図
鶴岡八幡宮のみどころ
二の鳥居
鎌倉駅にすぐそば。大鳥居
鎌倉駅から段葛へ向かうとまず現れる大鳥居が、この二の鳥居。ここから段葛(だんかずら)参道を通り、鶴岡八幡宮へ向かいます。
段葛(だんかずら)
鶴岡八幡宮の大参道
鎌倉駅から鶴岡八幡宮へ向かう参道。春は見事な桜のアーチとなります。
その歴史は、鎌倉幕府創成期までさかのぼり、1182年(寿永元年)頼朝公が妻・北条政子の出産の無事を祈り造営しました。(2021年3月27日撮影)
三の鳥居
鶴岡八幡宮の入り口。大鳥居
鶴岡八幡宮の参道「段葛」を抜けると、鶴岡八幡宮の入口、三の鳥居が現れます。
参道から望む舞殿と本宮
参拝客や出店で賑わう長い参道を舞殿に向けすすみます。本宮は石段の先にあり鶴岡八幡宮が立体的な神宮であることがよくわかります。
舞殿(下拝殿)
夏の夜の舞殿。
舞殿は、源義経の妻・静御前(しずかごぜん)が、源頼朝に命じられた際、義経を慕う歌を読みながら舞を舞ったという有名な言い伝えがあります。現在は、結婚式やイベントにも使われています。夏の夜、ぼんぼり祭りの舞殿。夜の舞殿も美しいです。(2021年8月9日撮影)
本宮(国重要文化財)
舞殿の先の大石段を登った先が、鶴岡八幡宮の本宮です。大石段を上がったところに建つ楼門の朱色、金色の装飾、鳥獣草木の模様が目に鮮やかです。(2016年2月14日撮影)
大石段をのぼると本宮。ここからは鎌倉の街を一望できます。本宮から若宮大路を臨む。(2013年10月27日撮影)
太鼓橋から本宮を臨む。(2013年10月27日撮影)
舞殿と大階段と鶴岡八幡宮の本宮。八幡宮の本宮はいつでも賑わっています。
源氏池
1182年、源頼朝は大庭景義に命じて境内の東西に池を掘らせました。そして弁財天社を祀った東の池は源氏池と呼ばれるようになりました。源氏池には島が3つ、平家池には島が4つありそれぞれの島の数が源氏の繁栄(三=産)と平家の滅亡(四=死)を表していると言われています。夏には紅白の蓮の花が見事に咲きます。(2016年2月14日撮影)
旗上弁財天社
社殿に向かって右手(東)の源氏池にある旗上弁財天社には、頼朝公の旗上げにちなみ白旗がたくさん掲げてあります。白旗は源氏の印です(一方、平家は赤旗)。
平家池
鶴岡ミュージアムから平家池をのぞむ
池の西側を平家に見立て紅蓮を植え、「死」を意味する四つの島を配置。東側を源氏に見立て白蓮を植え、「産」を意味する三つの島を築いて源氏の繁栄祈ったといいます。(2022年5月6日撮影)
鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム
幻想的な夏の夜の鶴岡ミュージアム
鶴岡八幡宮境内のミュージアム。2019年6月鎌倉文華館 鶴岡ミュージアムとして開館。鶴岡八幡宮の歴史や鎌倉の魅力を紹介する季節展示や特別展で鎌倉の新たな文化発信拠点します。(2021年8月9日撮影)
若宮(国重要文化財)
若宮では、仁徳天皇、履仲天皇、仲姫命、磐之援命のお祀りしています。若宮脇の柏槙は、頼朝公のお手植えといわれて、種苗は宋よりとりよせたと伝えられています。(2016年2月14日撮影)
白旗神社
頼朝公を祀る白旗社と、実朝公を祀る柳営社を合祀して、現在の白旗神社となりました。黒塗りの社殿が武家らしく力強く、島津久光の書いた「武衛殿」という額もあり、必勝や学業成就のご利益があります。(2021年8月9日撮影)
由比若宮遥拝所
由比若宮(現在は鎌倉市材木座に鎮座)は、源頼義が1063年(康平6年)に由比郷に石清水八幡宮を勧請して創建した社です。鎌倉に入った源頼朝は1180年(治承4年)、由比若宮を現在の位置に遷し、それが現在の鶴岡八幡宮となっています。
さざれ石
君が代で有名なさざれ石。岐阜県の天然記念物の指定されていましたが、この石の発見者のご子息である小林文治氏により八幡宮に奉納されました。(2022年5月6日撮影)
源氏池ほとりの休憩所
広大な鶴岡八幡宮散策に疲れたら。休憩にちょど良いスポットです。
茶席
源氏池のほとりにある茶席。抹茶、志納千円。
神苑ぼたん庭園
神苑ぼたん庭園の冬ぼたんは元旦~2月上旬頃に見頃、春ぼたんは4月~5月上旬頃に見頃を向かえます。入園料は500円です。(2017年2月18日撮影)
【博物館】鎌倉国宝館
奈良の正倉院を模した本館建物は国登録有形文化
社寺から寄託された文化財、鎌倉市と近隣の寺社にある文化財を受託する施設として、19283年に開館。国宝・重文を含む彫刻・絵画·工芸・古文書のほか、浮世絵のコレクションも保管し、時季ごとの特別展で公開しています。
2022年は大河ドラマ鎌倉殿の13人にちなんで、鎌倉殿と北条氏に関する展示を実施しています。
鎌倉国宝館の手前に架かる橋のからの紅葉は八幡宮の中でも紅葉の撮影スポットになっています。(2022年5月6日撮影)
鶴岡八幡宮とゆかりのある文学者たち
鎌倉にゆかりのある文学者たちは多数います。
特に鶴岡八幡宮では、太宰治が、鎌倉幕府三代将軍の源実朝を小説「右大臣実朝」に書きました。また、源実朝の歌碑「山はさけ海はあせなむ世なりとも君にふた心わがあらめやも」が鶴岡八幡宮に残っています。
四季折々の鶴岡八幡宮の花木
春。鶴岡八幡宮は鎌倉を代表する桜の名所です
源氏池に垂れる桜は鎌倉の絶景のひとつ
春は源平池のほとりに桜が咲き誇ります。源氏池のほとりを囲むように咲く桜。水面に垂れる桜が美しく、鎌倉有数の桜スポット。弁財天社からの景色がおすすめ。(2020年4月4日撮影)
初夏の鶴岡八幡宮の花木
つつじ・ふじで彩られる初夏の鶴岡八幡宮
社の朱と白藤(しろふじ)が対称的でとても美しい、初夏の鶴岡八幡宮。(2017年4月30日撮影)
盛夏の鶴岡八幡宮の花木
蓮(ハス)。鎌倉の盛夏のシンボルです
蓮の名所といえば材木座の光明寺と双璧をなす鶴岡八幡宮です。(2010年8月17日撮影)
幻想的な夏の夜の鶴岡八幡宮の参道。
秋の鶴岡八幡宮
源氏池と弁財天社と紅葉。
鎌倉国宝館の手前に架かる橋のからの紅葉。鶴岡八幡宮の中でも人気の紅葉撮影スポットです。池の青と紅葉の赤のコントラストが美しい。(2019年12月8日撮影)
鎌倉の紅葉のオススメは?
鎌倉の紅葉は、例年10月下旬から12月中旬頃までたのしむことができます。鎌倉トリップ編集部では厳選した鎌倉の紅葉ベストポイントを毎年お届けしています♪
初詣。お正月の鶴岡八幡宮
鶴岡八幡宮の初詣(はつもうで)
小さなエリアにたくさんの魅力が詰まった鎌倉で、あなたにぴったりのお正月プランが見つかるかも?こちらでは、鎌倉トリップ編集部が厳選する鎌倉のオススメ初詣を毎年お届けしています♪
初詣の混雑も収まった午後10時頃の境内
お正月の夜22時頃、段葛から本宮を望む。時間が許す方は、混雑を避けた夜の初詣はオススメです。(2019年1月2日撮影)
冬の鶴岡八幡宮
神苑ぼたん庭園の冬ぼたん
冬の鶴岡八幡宮の見どころといえば、神苑ぼたん庭園の冬ぼたん。冬ぼたんは元旦~2月上旬頃に見頃を向かえます。(2017年2月18日撮影)
雪の境内。雪化粧する舞殿
2014年の10年に一度の大雪で、雪化粧する舞殿。紅い舞殿と白い雪のコントラストが非日常な空間を引き立てます。(2014年2月6日撮影)
鶴岡八幡宮について
- 所在地: 神奈川県鎌倉市雪ノ下2-1-31
- 拝観料:なし。宝物殿は200円。
- 駐車場:あり(有料)
- ホームページ:http://www.hachimangu.or.jp/
鶴岡八幡宮の案内図
鎌倉の中心社にふさわしく、鶴岡八幡宮には舞殿・本宮を始めとしてたくさんの見どころがあります。
鶴岡八幡宮へのアクセス
鎌倉駅東口より徒歩10分
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