【散策記】 北鎌倉、あじさいの路。
2021/04/30
北鎌倉といえば、「あじさい」です。最初のお寺である明月院は鎌倉の王道の季節に王道のコース。後半はやや玄人向けのコースへと6月末日、少し遅めのアジサイ鑑賞に北鎌倉を訪れました。
この散策の概要
- 散策したコース:北鎌倉駅下車、明月院、長寿寺、亀ヶ谷切通し経由で英勝寺
- 散策した日:2014年6月30日、所要時間:約4時間
- 北鎌倉を中心にあじさい散策。リピーター向け
北鎌倉8:30
北鎌倉8:30。幸せな時間です。ピークを過ぎたとはいえあじさいの季節、名実ともに鎌倉のあじさい寺である明月院に北鎌倉が混みだす前に向かいたいところです。明月院はこの時期は8:30開門なのでそれにあわせて北鎌倉に到着、しかし予想はしていたもののすでにかなりの観光客で賑わう北鎌倉駅を円覚寺を横目に線路沿いを名月院へ向かいます。
→北鎌倉あじさい寺。明月院
6月の鎌倉を代表するスポット。あじさい寺、明月院
さて明月院に到着です。開門からほどないはずなのにすでに門前は観光客でごった返しています。先週はxx分待ちだとかいうツイートもみかけました(ディズニーランドか…)ので、それに比べれはましなもののさすがは明月院です。門で500円(500円!この時期は値上げしているのか!)を払い境内へ。
入り口付近にかかる橋もこの通り。結構混んでます!
雑誌などメディアにもたびたび登場する鎌倉石の階段にはあじさいはまだだいぶ残っているようです。
写真を取りたいのですが、みなさん次から次へポジション取りしながら撮影されるので、まともな写真は残念ながらとれなそうです。。。
それはそうと境内はピークを過ぎたとはいえなかなかアジサイも残っていてこの時期ならではの風景が広がっています。天気も薄曇りながら持ちこたえてなかなか6月らしい趣があります。
明月院ブルーと言われる青いアジサイ。
鎌倉石の石段を上り方丈へ向かいます。方丈にはこれまた明月院の顔となる丸窓があります。この丸窓越しに見える庭が絵画のようで絶好の撮影スポットとなっているのですが、なんと撮影待ちの長蛇の列が。。。
5分ほど撮影待ちしてパチリ。ちなみにお金を払うと方丈にあがれるので撮影待ちをしなくてもいいという方法もあります。
明月院の境内は、ざっくり言うと上下の二段構成になっています。上には方丈、枯山水の庭、明月院やぐらなどがあり、下には北条時頼のお墓があります。この上下を繋ぐ鎌倉石の石段です。ですので、上段を満喫した私は、鎌倉石を抜けて下段を楽しむということになります。
北条時頼公。この鎌倉時代の絶頂期を支えた首相は善政でも知られています。一般的に政敵を容赦なく討滅する北条ファミリーは庶民には善政を敷いたと言われています。この北条時頼公の逸話謡曲『鉢の木』で有名な時頼の廻国伝説があります。佐野(栃木県)に現れる姿は、同じく坂東出身の筆者にはその光景がありありと目に浮かぶのです。
北鎌倉の隠れ名所。長寿寺へ
さてもう少しあじさいを楽しむため建長寺方面へ向かいます。ただしお目当ては建長寺ではなく、建長寺のちょうど県道を挟んで向かいにある長寿寺です。この長寿寺、普段は門が閉ざされ観光客もほとんど立ち寄らないためあまり知られてませんが、北鎌倉の隠れた名所なのです。季節限定で開門されるこのお寺は、かつて鎌倉幕府を滅ぼし足利幕府を開いた足利尊氏に縁のあるお寺で、鎌倉では少ない境内に上がってひと休みできるお寺なのです。
本日はちょうど夏の公開時期なので、普段は閉ざされいている門前で300円を払い入ります。目の前の本堂に靴を脱いで上がります。明月院とくらべて嘘の様に人がほとんどいません。私を入れて3-5人程でしょうか。とても静かな環境で手入の行き届いた庭の眺めを独占できるのです。とても贅沢なひとときじゃないでしょうか?
→季節限定、北鎌倉の隠れスポッット。長寿寺
書院の裏にあたる方丈。ここからは手入れの行き届いいた裏庭が眺められます。この時期も良いですが、紅葉の時期にもきたいなあ。
さてすっかり書院で休んだ後は、足利尊氏のお墓に参ります。本堂を降り裏手の山に少し登ったところに尊氏の墓があります。ここでは記載しませんが、尊氏の生きた太平記の時代を感じるお寺です。
長寿寺の裏庭に咲くあじさい。
長寿寺の裏庭に咲くあじさい。
亀ヶ谷越え
亀ヶ谷坂切通し。長寿寺を出るとまさにこの路に出ます。この亀が谷は切通りの一つとしても有名で、かつては鎌倉と北鎌倉方面を繋ぐ主要な路でした。
→鎌倉の古道。亀ヶ谷坂切通し
今でもこそ車も通らない小路ですが、だからこそ雰囲気があり生活道でありながらかつての面影も感じるお気に入りの切通のひとつです。
このあとは、鎌倉駅方面に下り、浄光明寺、英勝寺、寿福寺と散策をしました。このあたりはまたいつか。
〜週末、お出かけ。鎌倉トリップ。〜