極楽寺。藁葺き屋根の山門に風情を感じる
2022/05/28
江ノ電「極楽寺駅」すぐ。「社会福祉の祖」といわれる忍性が開いたお寺。
風情ある茅葺の山門が特徴の極楽寺
江ノ島電鉄極楽寺駅すぐ。駅名にもなっているそのお寺は藁葺き屋根の山門が印象的なお寺です。季節限定公開の社宝がうりの極楽寺ですが、宝物館は2019年5月26日より、仏像修復のため約2年間休館予定です。(2021年6月13日撮影)
極楽寺周辺の見どころ
極楽寺周辺は、他のどの鎌倉のエリアとも異なり、山谷の風情を強く感じることができ、東京から約1時間の場所とは思えない独特の雰囲気を感じることができます。人はまばらで、駅舎やトンネル、道端に至るまで、どことなく独特なレトロな魅力があります。
導地蔵(みちびきじぞう)
お堂の縁側に座って寛ぐ人も。
極楽寺の門前、道行く人が縁側に座って寛ぎ一見民家のような「導地蔵」。鎌倉二十四地蔵の一つである御地蔵様が安置されています。
1267年(文永4年)、極楽寺の忍性が運慶作の地蔵を安置したのが始まりといわれて、現在の地蔵像は室町時代につくられたものだといわれています。(2021年6月13日撮影)
江ノ電極楽寺駅
極楽寺は「江ノ電極楽寺駅」すぐです。(2021年6月13日撮影)
極楽洞
江ノ電の極楽寺駅と長谷駅との間にある全長200メートルのトンネル。極楽洞と呼ばれています。江ノ電の撮影ポイントのひとつです。(2021年6月13日撮影)
極楽寺坂切通し
成就院から極楽寺へ向かう坂道。鎌倉七口のひとつ。1333年(元弘3年)新田義貞の鎌倉倒幕の際には主戦場になった坂でもあります。
極楽寺の見どころ
山門は閉ざされていますが、山門脇の勝手口から境内へ参拝することができます。(2021年6月13日撮影)
極楽寺の参道。(2021年6月13日撮影)
長い境内の先にある極楽寺の本堂。(2021年6月13日撮影)
北条時宗のお手植えの八重一重咲分け桜
北条時宗のお手植えと伝えられる桜。一枝に八重と一重が混生する珍しい桜で「御車返し」とも言われています。(2021年6月13日撮影)
極楽寺のあじさい
極楽寺の山門とあじさい。(2021年6月13日撮影)
極楽寺の山門とあじさい。(2021年6月13日撮影)
江ノ電極楽寺駅前のあじさい。生活感のある看板と相まって風情があります。(2021年6月13日撮影)
極楽寺とは(極楽寺の歴史)
第2代執権「北条義時(ほうじょうよしとき)」と、その三男・北条重時(ほうじょうしげとき)が開き、文永4年(1267) に忍性を開山に招いた真言律宗の寺。鎌倉では唯一の真言律宗のお寺。
かつては七堂伽藍と四十九院を持つ鎌倉有数の大寺院でした。施薬院や療病院など医療・福祉施設も設けられ、境内に千服茶臼や製薬鉢が残っています。火災や地震により現在は山門と本堂を残すのみとなっています。
宝物館には釈迦如来坐像(重文)や十大弟子立像(重文)などの仏像が安置されています。
社会奉仕に一生を捧げた忍性が開山。開山の忍性は社会事業に力を注いだことから「社会福祉の祖」「医王如来」とも呼ばれています。
極楽寺へのアクセス
- 神奈川県鎌倉市極楽寺三丁目6-7
- 江ノ島電鉄極楽寺駅より 徒歩2分
極楽寺について
- 拝観時間:09:00~16:30 ※宝物館は10:00~16:00
- 宝物館は4月25日~5月25日-10月25日~11月25日の火・木・土・日曜に開館(雨天休)
- ※宝物館は2019年5月26日より、仏像修復のため約2年間休館予定です。
- 拝観料:無し、宝物館は300円
- 駐車場:無し
- 山号:霊鷲山(りょうじゅせん)
- 宗派:真言律宗
- 創建:1259年(正元元年)
- 開山:忍性
- 開基:北条義時・北条重時
ドラマ「最後から二番目の恋」のロケ地
〜週末、お出かけ。鎌倉トリップ。〜