天園ハイキングコース③~天園エリア~
2025/04/20
オススメ度:
鎌倉の自然と歴史が織りなす「天園ハイキングコース」は「鎌倉アルプス」とも呼ばれ、四季折々の美しさと多彩な見どころが魅力の鎌倉北部の外周を巡る全長約4kmのルートです。
天園ハイキングコースは、鎌倉駅や北鎌倉駅からバスや徒歩でアクセス可能で、日帰りハイキングに最適です。初心者向けのコースから少しチャレンジングなルートまで多彩なコース設定が魅力で、初心者から経験者まで幅広く楽しめる人気のハイキングスポットです。
このハイキングコースは、建長寺や瑞泉寺などの歴史的な寺院を結び、鎌倉の歴史と自然を同時に感じられる贅沢なコースです。また、途中には獅子舞の谷などの名所もあり、見どころ満載です。
※クリックで地図が拡大します。
鎌倉アルプスを歩く。天園ハイキングコース
鎌倉市街の北から東へ連なる「鎌倉アルプス」を抜け「建長寺などの北鎌倉方面」と「瑞泉寺など二階堂方面」の寺々をつなぐ天園ハイキングコース。起伏も大きく全長約5キロ近くあり、本格的で要健脚の歩きごたえのあるコースです。
相模湾を望む展望スポット、歴史を伝えるやぐら、点在する石仏が鎌倉らしい風情を感じさせてくれる鎌倉を代表する人気のハイキングコースです。
ここで紹介するコース以外にも「明月院から入山するルート」、「建長寺回春院から入山するルート」、「覚園寺から入山するルート」など複数の天園ハイキングコースの入山するルートがあります。
※この記事では建長寺から瑞泉寺に向かうルートでご案内します。
建長寺から瑞泉寺に向かうルート
大平山。天園ハイキングコースの最高地点
鎌倉の天園ハイキングコースの延長線上に位置する「大平山」は、標高159mと鎌倉アルプスの最高峰でありながら、初心者からベテランまで幅広く楽しめるハイキングスポットです。四季折々の自然と歴史的な風景が調和したこの山は、鎌倉の魅力を存分に味わえる場所として人気を集めています。
【横浜を望む】鎌倉アルプスの絶景ポイント大平山
【絶景ポイント】大平山から横浜方面を望む。天気が良ければランドマークタワーが見えます。(2021年9月20日撮影)
大平山の頂上。鎌倉市最高地点。(2021年9月20日撮影)
鎌倉の山歩きで興ざめすることの一つ。鎌倉は谷戸の奥まで開発が進んでいるので、山奥だと思っていても急に住宅街が開けていたります。この地点も苦労して山奥まで登っていたと思ったらゴルフコースの駐車場の脇だったということに衝撃が走ります(笑)。なんだ車でこれるんじゃん…
天園の広場。お昼時ともなるとお弁当を広げるハイカー達で賑います。(2021年9月20日撮影)
【相模湾を望む】鎌倉アルプスの絶景ポイント大平山
【絶景ポイント】大平山から鎌倉市街と相模湾を望むことができます。天気が良いと伊豆半島まで見えます。四季折々の風景が広がり、春の新緑、夏の青空、秋の紅葉、冬の澄んだ空気と、訪れるたびに異なる表情を見せてくれます。(2021年9月20日撮影)
さて先を急ぎます。瑞泉寺は約2km。
山奥だと思いきや、隣はゴルフコースです(笑)
平坦な山道を進みます。お待ちかねの休憩ポイントはあとすぐ!
景勝地。天園
ハイキングコースの東の要所。天園
天園は横浜市と鎌倉市の境にあり、鎌倉の街並みや相模湾が見渡せる景勝地です。また横浜市内の最高地点にもなっています。
「天園」と言う名前はかつて東郷平八郎が「天国の園に遊ぶようだ」と形容したことに由来していると言われています。東郷平八郎の別荘名とされる日源荘(にちげんそう)の石碑も残っています。横浜市方面に下ると横浜市の六国峠ハイキングコースにも接続されるコースの要所で、横浜市側から見ると、金沢文庫駅から続く全長10kmに及ぶ六国峠の道(横浜金澤散策コース)の一部。多くの方がハイキングや自然観察を楽しんでいます。(2021年9月20日撮影)
横浜市内の最高地点。天園
ここは鎌倉市ではなく、横浜市なのですね。横浜市側の最高地点。(2021年9月20日撮影)
尚、かつてここに「天園峠の茶屋」がありましたが、2016年に閉店しています。
天園から相模湾の眺望
天園広場からも相模湾を見渡すことができます。(2021年9月20日撮影)
天園広場の分岐案内
天園付近詳細マップ
天園ハイキングコースの東の要所というだけあって、天園付近は様々なコースに分岐します。大まかに分けると、大平山方面から来た場合、天園入り口部分は、左手「天園の案内板がある一段高い広場」、右手「天園休憩所や瑞泉寺に続く天園ハイキングコース本線」という2層構造になっています。
「天園の案内板がある一段高い広場」の奥は以下のように横浜方面に下山し、横浜市の「六国峠ハイキングコース」や「ビートルズトレイル」に接続されます。
- 東方面:一段上の天園広場の奥より→ 翠風荘(栄プールバス停)・市境広場(横浜霊園前バス停・六国峠ハイキングコース) 方面に下山
- 南東方面:一段下の本線より → 天園休憩所・獅子舞・瑞泉寺 方面(天園ハイキングコース本道)
- 北西方面:大平山・勝上献・建長寺 方面(天園ハイキングコース本道)
2層構造の天園エリアの入り口付近。
左手「天園の案内板がある一段高い広場」、右手「天園休憩所や瑞泉寺に続く天園ハイキングコース本線」という2層構造になっています。(2021年9月20日撮影)
天園休憩所へ
さて、天園の案内板がある一段高い広場ではなく、一段下の天園ハイキングコース本線を瑞泉寺方面に進みます。
天園ハイキングコース本線に戻り天園休憩所の茶屋に向かいます。(2021年9月20日撮影)
天園休憩所分岐
案内板がありませんが分岐が現れます。どちらに進んでも最終的には合流しますが、左手に進み天園ハイキングコース上の唯一のお店天園休憩所(かまくら茶屋)に向かいます。(2021年9月20日撮影)
天園休憩所分岐案内
天園休憩所(かまくら茶屋)
ハイカーにお楽しみの休憩ポイント。天園休憩所。(2014年11月30日撮影)
この茶屋の楽しみといったらなんといっても巨大なふろふき大根!三浦大根を使ったものでゆずの香りで美味しい~。10月ごろから販売されるようです。運良く残っていたらぜひ食したいハイキンググルメ、売り切れ必至です。(2014年11月30日撮影)
天園休憩所下 金沢八景方面 分岐
天園休憩所を後にして階段を降りると整備された分岐に差し掛かります。(2021年9月20日撮影)
天園休憩所下 金沢八景方面 分岐
※「天園」の案内板より(現在地が指しているのは天園です)
- 南方面:獅子舞分岐方面
- 東方面:金沢八景・文庫方面に下山
- 北方面:天園休憩所 経由 天園方面
ハイキングコース本線
案内板がない天園休憩所分岐を左手に折れ天園休憩所に向かいましたが、ハイキングコース本線を直進することもできます。
本線は悪路ではありますが、素晴らしい絶景ポイントがあります。
進路右手の高台に登ると相模湾の絶景が。(2021年9月20日撮影)
階段で整備された天園休憩所方面に比べると、勾配も急でなかなかワイルドな道。(2021年9月20日撮影)
獅子舞分岐
天園エリアに差し掛かると、紅葉の名所として知られる「獅子舞の谷」への分岐点があります。秋には色とりどりの紅葉が谷を彩り、訪れる人々を魅了します。このルートは瑞泉寺経由よりも若干早く下山できるため、時間に余裕がない方にもおすすめです。(2021年9月20日撮影)
獅子舞の分岐案内
天台山を越え瑞泉寺へ
天台山を越えると、歴史ある瑞泉寺へと至ります。この道中では、鎌倉の自然と歴史を感じながら、穏やかな時間を過ごすことができます。