鎌倉の古道。亀ヶ谷坂切通し
2023/05/27
国指定史跡。鎌倉七切通しの一つ。扇ヶ谷と山ノ内を結びます。
急な坂のため亀も引き返したという別名「亀返坂」。
初夏にはあじさいが美しい亀ヶ谷坂切通し
扇ヶ谷と山ノ内を結ぶ急坂です。現在も生活道、そして北鎌倉へ通じる裏道として使われています。(国指定史跡)(2022年6月12日撮影)
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切通しとは
源頼朝(みなもとのよりとも)が鎌倉に幕府を開いた大きな理由は、南は海に、北東西は山に囲まれ、敵の侵入を防ぎやすい地形だったからと言われています。
そこで物資運搬にために山などと切り開いて造った道が「切通し(きりとおし)」です。
中でも「亀ヶ谷坂切通し」「化粧坂切通し」「巨福呂坂切通し」「大仏切通切通し」「極楽寺切通し」「朝夷奈切通」「名越切通し」は鎌倉七口と呼ばれ、鎌倉と外部を結ぶ特に重要な要路として存在しました。
明治以降は車道として次々と道路拡張が行われてしまいましたが、一部の切通しは当時の古道の姿を残しており、歴史の街、鎌倉らしい景色を散策することができます。
また、鎌倉七口には数えらませんが、「釈迦堂口切通し」は中世の面影を残す、訪れる価値のある切通しのひとつです。
亀ヶ谷坂切通しとは
亀ヶ谷坂切通しは1240年(仁治元年)に北条泰時が造ったといわれています。
北鎌倉駅から建長寺方面に向かい、建長寺手前の路地を入ると観光客がほとんどいない緩やかな坂道になります。ここが亀ヶ谷坂切通し。
頼朝の時代は北部から鎌倉に入るルートはここだけだったようです。切通しの一番高い部分には岩壁が露出していて、六地蔵が祀ってあります。
夏の亀ヶ谷坂切通し
長寿院を出ると坂のあじさい路
長寿寺の脇は亀ヶ谷坂に位置しています。(2022年6月12日撮影)
初夏はあじさいが美しい切り通し
長寿寺の脇、初夏はアジサイがとても美しい切通しです。