【絶景】瑞泉寺の石の庭園。紅葉ヶ谷という鎌倉の奥座敷へ。
2020/05/31
オススメ度:
夢想国師が作った石の庭園。独特な世界観が広がる名勝瑞泉寺。
岩盤に彫った天女洞と名勝石の庭で有名な瑞泉寺
鎌倉の瑞泉寺(ずいせんじ)。室町時代初期、数々の庭園を作り上げた夢想国師が裏山の岩盤を削って手がけた石の庭園は圧巻♪
境内の花も季節ごとに美しく、駅からのアクセスが良くないお寺にもかかわらず多くの観光客が訪れます。
瑞泉寺(ずいせんじ)の石の庭
夢想国師が手がけた本堂裏手にある庭園。岩盤を削って造った景観は思わず見入るほどの神秘的なオーラに包まれています。
絶景♪夢想国師の石の庭
非常に珍しい石の庭。名勝瑞泉寺庭園(県史跡)。天女洞、池、中島、滝など、庭の約束事をすべて備えた池泉式庭園。かつては草木に埋もれていましたが、1969年(昭和44年)に古面図を基に発掘されました。
紅葉ヶ谷を囲む三方の山が天然の垣根をなす、わずかに開けた西の空に富士山を仰ぐ、天台山、錦屏山が背景。このような禅宗寺院にふさわしい景勝の地に夢想国師は石庭とも呼ぶべき庭園を作りました。
瑞泉寺といえば石の庭ですよね♪ (2016年11月13日撮影)
珍しい崖の上からの庭園全景。美しい庭です。 (引用:文化遺産オンライン)
山の上には偏界一覧亭(へんかいいちらんてい)があり、晴れていれば富士山も遠望できる景勝の地で、多くの伍山僧がここに集い詩会を催したと言われています。残念ながら現在は一般非公開です。
瑞泉寺の四季折々
鎌倉随一の花の寺と言われる瑞泉寺。
春は梅、夏は紫陽花、秋は紅葉、冬は水仙と季節の花が楽しめます。特に鎌倉でいち早く春を告げる梅林、錦の屏風のように広がる紅葉が有名。初夏には梅林の道の脇に紫陽花が咲くので、初夏の散策もオススメです。
秋の瑞泉寺(ずいせんじ)
紅葉ヶ谷という名所の通り、紅葉が美しい瑞泉寺。関東で最も遅い紅葉狩りができます。
絵画のような瑞泉寺の紅葉
山門を額縁に境内の紅葉を望む。まるで絵画のような瑞泉寺の紅葉。(2016年11月13日撮影)
瑞泉寺といえば石の庭ですよね♪ 石の庭のエリアも時期によっては紅葉に包まれます。(2016年11月13日撮影)
境内の存在感あるカエデ。(2016年11月13日撮影)
徳川光圀のお手植え冬桜
天然記念物 冬桜。徳川光圀のお手植えと言われています。(2016年11月13日撮影)
天然記念物 冬桜。接写。(2016年11月13日撮影)
瑞泉寺のナンテン
境内のナンテン。(2016年11月13日撮影)
瑞泉寺(ずいせんじ)のみどころ
瑞泉寺(ずいせんじ)へのアプローチと境内
鎌倉の奥座敷に相応しく、野性的な趣があります。
紅葉ヶ谷という名所の通り、紅葉が美しい山門。
瑞泉寺の本堂
二層の銅萱屋根が印象的な瑞泉寺の本堂。本尊の釈迦如来像と、徳川光圀公が安置した千手観音坐像が祀られています。
どこもく地蔵堂
瑞泉寺の「どこもく地蔵」が祀られるお堂。鎌倉時代、地蔵堂を守る堂守が生活苦から逃げ出そうとすると、枕元にこの地蔵が現れ「どこも苦」と告げた。堂守は苦しいのはどこも同じと悟り、地蔵堂を守り続けたといいます。
瑞泉寺とは(瑞泉寺の歴史)
開山は鎌倉時代末期から南北朝時代初期の禅僧、夢想国師(むそうこくし・別名、夢窓疎石 むそうそせき)によって開山された古寺。夢窓疎石が「禅院相応の勝地」(禅宗寺院にふさわしい景勝の地)として創建した瑞泉院が前身。その後足利基氏(あしかがもとうじ)が中興して寺名を改めました。
北条高時(ほうじょうたかとき・鎌倉幕府最期の執権)や後醍醐天皇に帰依されたとても有名な禅僧で、円覚寺や浄智寺の住持を歴史した名僧として有名です。稀代の作庭家としても有名で、京都の天龍寺や西芳寺の庭園を設計した作庭家としても優れています。
一年を通じてウメやツツジなど季節ごとの彩り豊かな花が咲き誇り、「花の寺」としても人気を集めています。
瑞泉寺(ずいせんじ)の案内図
瑞泉寺へのアクセス
- 鎌倉市二階堂710
- 鎌倉駅から京急バス。[鎌20・4番]大塔宮行き 大塔宮下車 徒歩10分
瑞泉寺について
- 拝観時間:午前9時~午後5時(10月~3月は午後4時30分まで)
- 拝観料:大人200円 小中学生100円
- 駐車場:有り
- ホームページ:www.kamakura-zuisenji.or.jp
- 山号:錦屏山(きんぺいざん)
- 宗派:臨済宗円覚寺派
- 創建:1327年(嘉暦2年)
- 開基:二階堂道蘊
- 開山:夢窓疎石(夢窓国師)/li>
- 本尊:釈迦如来
〜週末、お出かけ。鎌倉トリップ。〜