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浄妙寺。境内に英国ガーデンテラスのある鎌倉のお寺

      2021/10/10

最寄りのバス亭は浄明寺、漢字は異なりますがここは浄妙寺。境内にはなんと石釜ガーデンテラスというレストランがあり、境内で食事ができるという驚きの異空間!またパンやコーヒーをいただけるテラスや、抹茶をいただける喜泉庵があり、知る人ぞお寺グルメのユニークなお寺です。

浄妙寺

本堂の大きな銅葺き屋根が美しい浄妙寺

鎌倉五山第五位の格式でかつては多数の塔頭を有した大寺院でした。代々足利家の菩提寺であり、本堂裏手の墓地には、足利尊氏の父である貞氏の墓と伝えられる石塔があります。
背後の稲荷山は、藤原鎌足が鎌を埋めたという伝承があり、「鎌倉」の語源になったという説もあります。

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お寺カフェ・レストラン、浄妙寺とは

驚きのお寺の中のレストラン。石窯ガーデンテラス

浄妙寺 石窯ガーデンテラス

お寺の中にイングリッシュガーデン?

浄妙寺の境内を抜けて坂道を上ると、驚くことにそこには美しい洋館と庭園が。「石窯ガーデンテラス」と言うそのレストランでは四季折々の美しい景色を眺めつつ優雅なアフタヌーンティーを楽しむことができます。洋館の前庭では、ショップ・オープンカフェという気軽なイートインスペースがあるカフェがあり、石窯パンのテイクアウトもできます。

石窯ガーデンテラスを詳しく見る

抹茶の喜泉庵

浄妙寺 喜泉庵

抹茶も愉しめる浄妙寺「喜泉庵」

境内には古民家を移築した「喜泉庵」があり、手の行き届いた杉苔の枯山水の庭園を眺めながら抹茶をいただけます。ここは天正年間(1500年代)に僧が一同に会してお茶を喫したと言われています。1991年に復興しました。

秋。紅葉の浄妙寺

紅葉の浄妙寺
紅葉の浄妙寺

銅葺き屋根と黄葉

浄妙寺の本堂の大きな銅葺き屋根に黄葉が映えます。自然の多い浄妙寺は紅葉も美しく。鎌倉紅葉散策の穴場となっています。(2019月12月8日撮影)

紅葉の浄妙寺

鎌足神社小径の紅葉

山門右手、鎌足稲荷社への小径にも美しい紅葉が。(2019月12月8日撮影)

鎌倉の紅葉のオススメは?

鎌倉の紅葉は、例年10月下旬から12月中旬頃までたのしむことができます。
こちらでは、鎌倉トリップ編集部が厳選する鎌倉の紅葉ベストポイントを毎年お届けしています♪

【編集部厳選】鎌倉の紅葉オススメを見る

浄妙寺のみどころ

浄妙寺の本堂


衣張山と浄妙寺

銅葺き屋根が美しい浄妙寺

本堂の銅葺きの大屋根がかつての威容を偲ばせます。

衣張山と浄妙寺

衣張山と浄妙寺

衣張山を望む

浄妙寺からは金沢街道を挟んだ衣張山が美しく展望できます。

足利氏のやぐら群

足利氏のやぐら群

石窯ガーデンテラスの更に奥にやぐら群があります。石窯ガーデンテラスからやぐらにかけては、足利直義最期の地である延福寺があった場所とされ、足利直義の墓と言われています。またこちらには多数の五輪塔が納められており足利氏に関連があるものとされています。

散策路

浄妙寺 衣張山 散策路

本堂裏手は小高い山になっていて、花の散策路や衣張山展望台などで景色を楽しむことができます。

足利貞氏の墓と稲荷山

本堂裏手には、足利尊氏の父、足利貞氏の墓となる宝篋印塔があります。正面には宝生如来を刻し、残る三面には梵字を刻んでいます。
背後の稲荷山には、藤原鎌足が鎌を埋めたという伝説があり、これが「鎌倉」の地名の語源になったという説もあります。

開山堂

本堂裏手の開山堂には、南北朝期の優れた彫刻、退耕行勇の像が安置されています(非公開)。

鎌足神社

鎌足神社

鎌倉という名の由来?

浄妙寺脇の鎌足稲荷社。鎌倉という名の由来には諸説があります。そのひとつが大化の改新で有名な「藤原鎌足」ゆかりの説です。
大化の改新を成し遂げた鎌足は、翌646年(大化2年)東国に向かい鎌倉市由比ケ浜に逗留、その夜に神のお告げがあり「あなたに鎌を授けて守護してきたが、入鹿討伐という宿願を成し遂げたいま、授けた鎌を我が地に奉納しなさい」と言われた、お告げに従ってこの地に鎌を埋納しました。この逸話から「鎌倉」という地名がついたといわれています。

浄妙寺の歴史

鎌倉五山第五位の寺格の浄妙寺。
源頼朝の忠臣、「足利義兼(あしかが よしかね)」が1188年(文治四年)に創建し、初め極楽寺と称していました。開山は「退耕行勇(たいこう ぎょうゆう)」律師で、当初は密教系のお寺だったといわれています。後に、建長寺開山の蘭渓道隆の弟子 「月峯了然(げっぽう りょうねん)」が住職となってから臨済宗に改宗、ついで寺名も浄妙寺と称しました。

中興開基は足利尊氏の父「足利貞氏(あしかが さだうじ)」で、没後当寺に葬られ現在も本堂裏に墓があります。

1386年(至徳三年)「足利義満」が五山の制を定め、堂伽藍が完備。 五山の格式にふさわしく最盛期には23の塔頭がある大寺院でした。度重なる災害で往時の伽藍は失われ、現在は総門・本堂・客殿・庫裡等で伽藍を形成しています。境内は国指定史で、本堂の大きな銅葺き屋根がかつての威容を偲ばせます。

浄妙寺の冊子

浄妙寺拝観の際に、略記が記載された冊子をいただけます。

浄妙寺へのアクセス

浄妙寺について

  • 所在地:神奈川県鎌倉市浄明寺3-8-31
  • 鎌倉駅から京急バス。[鎌23・5番]太刀洗行き、[鎌24・5番]金沢八景行き、[鎌36・5番]ハイランド行き 浄明寺 下車 徒歩2分
  • 拝観時間:午前9時~午後4時30分
  • 拝観料:100円
  • 駐車場場:有り20台。有料1時間500円
  • 山号:稲荷山(とうかざん)
  • 宗派:臨済宗(建長寺派)
  • 創建:1188年(文治4年)
  • 開山:退耕行勇(たいこう ぎょうゆう)
  • 開基:足利義兼(あしかが よしかね)
  • 本尊:釈迦如来

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