花の光則寺。隠れた鎌倉あじさいの名所
2024/06/02
5代執権、「北条時頼」の近臣であった「宿屋光則」が開いたお寺。
新緑とのコントラストが美しい光則寺の朱い山門
長谷寺の一筋奥の参道を緩やかに登っていくと、光則寺の山門にたどり着きます長谷を代表する観光地、賑やか長谷寺のすぐそばにありながら、一筋奥にあるこのお寺はまるで別世界。自然が多くとても静かなお寺。文永11年(1274) 頃、5代執権北条時頼の家臣・宿屋光則の屋敷を寺に改めたのが始まりです。
4月のカイドウや、梅·ハクウンボク・ヤマアジサイなどの草木が美しく、境内から石段を上った裏山には、日蓮聖人が佐渡へ流された際に弟子の日朗上人を幽閉した土牢もあります。
春の光則寺
光則寺の海棠(カイドウ)
光則寺本堂前の海棠(カイドウ)。(2021年3月27日撮影)
本堂前のカイドウは樹齢200年ともいわれ、鎌倉市の天然記念物に指定されています。(2021年3月27日撮影)
光則寺参道の桜
光則寺へのアプローチは、春になると桜のアーチに。(2021年3月27日撮影)
光則寺山門からの桜を望む。(2021年3月27日撮影)
花のお寺光則寺は、隠れたあじさいの名所です
様々な鎌倉のお寺の中でも境内の草木の種類が圧倒的に多く隠れた紫陽花の名所としても知られる光則寺。
すぐそばにはあじさいの散策路で有名な「長谷寺」あじさいの散策路で有名な「長谷寺」がありますが、光則寺も負けず劣らずあじさいが美しいお寺です。そして有名ではないため訪問者も少なく、混雑するあじさい時期の鎌倉の中では、意外と知られていない紫陽花の穴場です。
境内には約200種類600鉢の紫陽花が所狭しと並び、その1つ1つ鉢には花の名前や解説が書き込まれています。特にヤマアジサイは美しく紫陽花の奥深さを感じることができます。
光則寺のあじさい
野性味の溢れる光則寺の紫陽花。
光則寺は境内の自然の多く裏山に面しているため、庭に咲くあじさいもどこか野性味があります。(2020年6月13日撮影)
鎌倉らしく青みのかかった光則寺のあじさい。(2020年6月13日撮影)
紫の少し変わった種類のあじさいも鑑賞できます。(2020年6月13日撮影)
光則寺本堂脇のあじさい
光則寺本堂脇には白色のあじさいが咲き乱れます(2020年6月13日撮影)
光則寺の庭の中央は特に手入れが行き届いており、石碑のそばもこの時期はあじさいの鉢で埋め尽くされます。(2020年6月13日撮影)
光則寺の奥にいけばいくほど、野性味のあるあじさいがあちらこちらで目に止まります。(2020年6月13日撮影)
紫陽花、紫陽花、紫陽花。(2020年6月13日撮影)
【厳選】鎌倉のあじさいのオススメは?
鎌倉のあじさいシーズンは例年6月上旬から7月上旬頃まで楽しむことができます。
こちらでは、鎌倉トリップ編集部が厳選する鎌倉のあじさいベストポイントを毎年お届けしています♪
四季折々の光則寺の草花
光則寺のつつじ
光則寺の庭の中央、石碑脇のつつじ。(2017年4月30日撮影)
境内、色とりどりのつつじ。(2017年4月30日撮影)
光則寺の藤(ふじ)
参道の藤棚のふじ。(2017年4月30日撮影)
光則寺の庭には野性的な藤(ふじ)も確認できます。(2017年4月30日撮影)
境内の外ですが、光則寺に向かう道すがらの建物を覆わんばかりの藤(ふじ)にびっくり圧倒♪ (2017年4月30日撮影)
光則寺のみどころ
光則寺の山門
趣のある光則寺の朱い山門。
宿屋光則屋敷跡の石碑
山門の脇には宿屋光則屋敷跡の石碑。
山野草と茶花の庭
手入れが行き届いた光則寺の庭は、四季の散策、草花鑑賞にぴったりです。
光則寺の本堂
手入れの行き届いた光則寺の庭の先に本堂があります。鎌倉彫が見事な本堂は特別公開にて。
光則寺の庭と池
草花に満ち溢れた庭の奥には池もあります。
光則寺の土牢
土牢へ向かうには、光則寺の裏山を少し上がります。
日郎が幽閉されたという土牢。
光則寺へのアクセス
鎌倉市長谷3-9-7
アクセス:江ノ島電鉄長谷駅より徒歩5分
光則寺について
- 拝観時間:午前7時30~日没
- 拝観料:大人100円(高校生以上)、子供無料(小・中学生)
- 山号:行時(ぎょうじざん)
- 宗派: 日蓮宗
- 創建: 1274年(文永11年)
- 開山:日郎
- 開基:宿屋光則
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