日蓮辻説法跡。日蓮上人と鎌倉
2025/02/23
鎌倉入りした日蓮は、ここで鎌倉の人々に法華経の教えを説きました。
日蓮聖人が、数々の迫害にも屈せず、辻説法を続けたと伝わる場所です。
小町大路(宝戒寺から妙本寺へ通じる大町エリアのメインとなる南北の道、小町通りではない。)の辻説法跡。現在は石碑と日蓮腰掛石が竹垣に囲まれて並んでいます。
日蓮辻説法跡の石碑
日蓮辻説法跡は石碑と日蓮腰掛石が竹垣に囲まれて並んでいます。
日蓮聖人とは
日蓮上人は、鎌倉時代を生きた日蓮宗の創始者であり、弾圧を受けながらも法華経の正当性を主張し続けた人物である。
日蓮上人の優れた点のひとつは、クリティカル思考と知行合一である。仏教が非常に多くの宗派や分派に分かれていることを悩み、原理原則としての経典こそ頼るべきものであると志を立て、当時武士階級に流行っていたや禅や、庶民に信奉されていた浄土宗を真っ向から否定した。幕府や他宗派の迫害を恐れず、鎌倉小町の路地に立ち辻説法を行い、流罪や死刑の危機に直面しても動じなかった。
ふたつめは、スタートアップにも似た独立志向。布教にあたって皇室や武家の庇護はおろか、外房の漁村の子でなにも後ろ盾がなかった。既存の宗羽がそれぞれ市場に浸透している中で、それでも日蓮は独力であらゆる権力と自分の生命を賭して自分の志を貫いた。
日蓮聖人にまつわるお寺や史跡
安国論寺
鎌倉入りした日蓮が最初に草庵を結んだ霊跡に建てられたと伝えられるお寺。
同じ松葉ヶ谷にある、妙法寺、長勝寺と並び1253年(建長5年)に鎌倉入りした日蓮が最初に草庵を結んだ霊跡に建てられたと伝えられるお寺です。
安国論寺。立正安国論を執筆した日蓮の小庵
- 所在地:神奈川県鎌倉市大町4-4-18
- アクセス:鎌倉駅から京急バス。緑が丘行き、または新逗子行き 名越下車 徒歩2分。鎌倉駅から徒歩15分
妙法寺
鎌倉一の「苔寺」として知られるお寺、妙法寺。
1253年(建長五年)創建。同じ松葉ヶ谷にある、安国論寺、長勝寺と並び、日蓮の松葉ヶ谷草庵跡に建てられた霊跡寺院と伝えられるお寺です。境内に苔に覆われた石段があることから「鎌倉の苔寺」と親しまれています。
「鎌倉の苔寺」こと妙法寺
所在地:神奈川県鎌倉市大町4-7-4
鎌倉駅より徒歩15分。あるいは、京急バス緑が丘行きまたは逗子駅行きで5分、名越下車徒歩3分。
その他の日蓮聖人にまつわるお寺や史跡
日蓮辻説法跡へのアクセス
所在地: 神奈川県鎌倉市小町2丁目22−13−7付近
鎌倉駅から徒歩約5分。