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【絶景】覚園寺で至極の体験を。黒地蔵と拝観ツアー

      2021/05/09

鎌倉時代の風情を湛える古寺「別天地(べってんち)」 覚園寺(かくおんじ)。
鎌倉に数多あるお寺の中でも異彩を放つ体験を提供してくれるのがこの覚園寺。本堂薬師堂に入った瞬間の感動はどのような表現にも言い難い

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覚園寺

寺僧がガイド付きで境内を拝観

このお寺のユニークな点は、なんといってもツアー形式の拝観です。約50分かけて寺僧さんが境内を丁寧に案内してくれるのです。
また、8月10日は「黒地蔵」の縁日で、なんと深夜から境内が開放されます。暗闇の中、幻想的な境内を心ゆくまで体験ことができます。

【絶景】薬師堂拝観ツアー(時間)

本堂である薬師堂はとてもユニークなツアー形式で拝観する仕組みです。約50分かけて寺僧さんが境内を丁寧に案内してくれます。見どころが多く、タイムスリップしたような茅葺きの本堂薬師堂、鎌倉を代表する名仏のひとつで本尊の薬師如来像、本尊を囲む十二神将などを堪能する体験を得られます。

覚園寺の薬師堂拝観 スケジュール

週末は10時から3時まで、ほぼ一時間おきに開催されます。

覚園寺の薬師堂拝観の希望者

愛染堂の受付。5分前くらいには境内にぞくぞくと拝観希望者が集まってきます。もちろんお一人様でもOKです。

覚園寺の薬師堂の写真撮影は禁止

自然と厳かな気持ちに

ここから先は有料。静かで緑深い境内に入ると写真撮影も禁止です。だからこそなのかタイムスリップしたような静謐な空間が広がっています。

本堂薬師堂と薬師三尊

鎌倉を代表する名像、薬師三尊

覚園寺の本堂薬師堂

タイムスリップしたような仏の慈悲を体験する空間、薬師堂本堂

鎌倉らしい谷の雰囲気に包まれた薬師堂

覚園寺の薬師堂の天井図

薄明かりに浮かぶ幻想的な仏

本堂 薬師堂と天井画。一般拝観の際は撮影禁止です。覚園寺HPより引用
拝観ツアーで寺僧さんに案内されて本堂薬師堂に入った瞬間の感動はどのような表現にも言い難く。薄暗い堂内に卒然と浮かび上がる荘厳な薬師(頭部のみ鎌倉時代、体は南北朝時代の作品)。脇侍(わきじ)を固める日光・月光菩薩坐像(室町時代、仏師朝祐の作品)。その三尊を囲むように、等身大の十二神将像がずらりと立ち並ぶ。何人も息を呑む、日常とは隔絶した慈悲に満ちた空間が広がっています。
本尊の木造薬師三尊坐像は鎌倉を代表する名仏で、蓮台の周りにたっぷりと垂れた衣の裾は、鎌倉を中心とした関東の仏にだけ見られる特徴的な技法。堂内には、三尊像を取り巻くように十二神将仏像が安置されていて、ともに国の重要文化財に指定されています。

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戌神将 (伐折羅大将)の逸話

三尊像を取り巻くように安置された十二神将仏像。このうら戌神将 (伐折羅大将・ばさらたいしょう)には、『吾妻鏡」に次のような逸話が記されています。
1218年(建保6年)、源実朝(みなみもと さねとも)の右大臣拝賀式で、御剣の役として行列に加わっていた北条義時(ほうじょうよしとき)は、白い犬の姿を見てにわかに分が良くなり、役を文章博士の中原仲章(なかはらなかあき)に代わってひとり屋敷に戻りました。すると神事を終えた実朝は、鶴岡八幡宮寺別当で甥の公暁に殺され、御剣の役を代わった仲章も断られてしまった。参拝の日の夜、戌神将の像は見あたらなかったといわれます。戌神将が白い犬に姿を変え、義時に暗殺の危機を告げたのだと言われています。
北条義時(ほうじょうよしとき)の登場する大河ドラマ。鎌倉殿の13人とは?

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覚園寺と仏像

覚園寺の仏像彫刻の多彩さは鎌倉でも有数です。

  • 本尊の木造薬師如来坐像(国重文)
  • 両脇侍の日光.月光両菩薩像
  • 十二神将立像(国重文)
  • 阿弥陀如来坐像(鞘阿弥陀)
  • 愛染明王坐像
  • 鉄造不動明王坐像
  • 地蔵堂には別名黒地蔵の名で親しまれている木造の地蔵菩薩立像 (国重文)
  • 境内奥には、開山智海心慧和尚と二世大燈源智和尚の墓塔である四メートル近い2基の宝篋印塔(国重文)

覚園寺とは

1218年(建保六年)、北条義時が薬師如来信仰により建立して大倉薬師堂が、覚園寺ののはじまり。
1296年(永仁四年)、北条貞時が、元寇の再来がないように願い智海心慧律師を開山として覚園寺を開山しました。
鎌倉時代には北条氏の信仰を集めましたが、一族の滅亡後は足利氏の祈願所として栄えました。かやぶきの薬師堂の紅梁に、堂宇の大修理を施したときの足利尊氏直筆の棟札が残されています。
本堂薬師堂を中心とする建築物や数多くの仏像、古趣あふれる自然の森が一体となった内(国史跡)、中世鎌倉当時を感じさせるお寺です。
早春のウメや秋のイチョウはとくに美しい。

黒地蔵縁日(毎年8月10日)

8月10日は鎌倉の夏を代表する宗教行事「黒地蔵」の縁日で、なんと深夜から境内が開放されます。暗闇の中、幻想的な境内を心ゆくまで体験ことができます。
鎌倉 覚園寺の黒地蔵縁日

午前零時に始まるとてもめずらしい縁日なのです。境内はいつもの通り撮影禁止でここでお伝えできないのが残念ですが、そこには仏教の想像を超える祈りの世界が広がっています。

→黒地蔵縁日を詳しく見る

天園ハイキングコース

覚園寺近くの天園ハイキングコースの登山口

覚園寺の手前250メートルほどの所には、鎌倉北部のハイキングコース(鎌倉アルプス)、天園ハイキングコースの登山口があります。

→天園ハイキングコースを詳しく見る

覚園寺 by instagram

心の平安を得る。 #師走の紅葉 #紅葉2017 #鎌倉 #覚園寺 2017.12.18

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覚園寺へのアクセス

  • 鎌倉市二階堂421
  • JR「鎌倉駅東口」4番のりばから京急バス「大塔宮」行き「大塔宮」下車徒歩10分

覚園寺について

  • 拝観料:境内案内は有料500円。所要時間は約50分
  • 駐車場:あり ※覚園寺総門の50mほど手前の左側です。
  • 山号:鷲峰山(じゅぶせん)
  • 宗派:古義真言宗泉涌寺派(せんにゅうじは)
  • 創建:1296年(永仁4年)
  • 開山:智海心慧(ちかいしんえ)
  • 開基:北条貞時
  • 本尊:木造薬師三尊坐像

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#早春のコウバイ #愛染堂
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